マーケティング

SNSでバズるための戦略と3つの重要条件

SNSでバズるを狙い話題拡散効果の最大化を狙う

ウェブ上のSNSやホームページなどで自分が書いた記事が注目され、話題の拡散を図る手法としてバズ戦略があります。巷ではよく聞くこのバズについてその意味とバズの起こし方、そして実際の事例ついて話します。

ウェブである特定の事柄について話題にする。特にSNSを通じて多人数がうわさをしたり、意見や感想を述べ合ったりして、一挙に話題が広まることを「バズる」といいます。

「バズ(BUZZ)」というものは虫の羽音や往来で人々が話すこと(Buzz)に由来する表現であり、バズ戦略は日常会話の中で思わず取り上げたくなるような効果を狙った戦略を展開することを指しています。

このバズ戦略が注目される理由は、企業の商品やサービスに関する情報の接触頻度を高め、購入や利用につなげられるからです。今やSNSでバズを起こすことがプロモーションには有効な手段となってきています。

事実、総務省の『令和3年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書』では、調査対象者の半数近くの人がSNSを利用していることが分かりました。

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画像:令和元年通信利用動向調査の結果(概要)|総務省

SNSは生活に身近な存在で、そのSNSの中で「バズる」ことで露出を高めれば商品やサービスの認知・接触機会を増やせることは明白です。

SNSでバズるためにはネタとメディアソースが必須

実際にバズを発生させるためには何が必要なのかを考えます。面白そうなコンテンツをSNSに上げてみたが、反応が芳しくなかったという経験をした人は多いのではないでしょうか。

ある1つの記事をバズらせる場合、誰に伝えたいのか?という点でも内容や方法は変わります。読者がシェアしやすいものを考え、それぞれに沿った計画を考えることがバズへの最初のステップです。次に、どの媒体を起点に据えるかも考え、各特徴を最大限に活用します。目的と媒体ごとの特徴、つまり「ネタ」と「メディアソース」の2つをおさえ、「バズる」戦略を立てることが重要です。

バズのネタとは

バズるためのキーポイント1つ目は「ネタ」(話題につながる内容)です。どんなにたくさん投稿をしても、ネタが良くなければバズは発生しません。ネタは決して面白い必要はなく、届けたい相手(ターゲット)や、メインとする媒体(メディア)、伝えたい内容(コンテンツ)をうまく組み合わせることが良いネタになります。

バズのメディアソースとは

バズる「ネタ」と同じくらい重要なのが「メディアソース」です。マスコミ4媒体とウェブ、どの媒体が発信源であるのかによってバズるパターンは変わってきます。その中でも新聞とTwitterの相性は非常に良いと言われています。新聞広告はタイムラインで映え、写真に撮ってシェアしやすいことが理由です。

バズるための成功パターン

バズる「ネタ」と「メディアソース」を決めると同時に、話題化の推移を把握し予測することが大きなバズを生み出すために必要なプロセスです。バズが大きくなるほど、複数のメディアに拡張し、露出が高まることを期待できます。例えば、テレビや新聞などに載ったある企画がユーザーやインフルエンサーによってSNSでバズると、ポータルメディアでも取り上げられます。そしてポータルメディアでさらに話題となり拡散が起こると、マスメディアでも情報材料として使われ、結果として世間に広く伝わることとなります。

SNS花田モデル

 出典:「新聞×SNS」時代の到来。 いま話題化しやすい新聞広告とは|広告朝日

 リアクションが少ない投稿ほど人々はリツイートなどのアクションをためらいがちですが、一方でアクションがある程度増加した投稿には、気軽に参加しやすくなるため、一気にバズることが多くなります。ユーザーがリアクションをしやすいところまでは確実に見据えて計画を立てます。

SNSでバズるを生み出す重要条件3つの”S”

SNS内で戦略的に口コミを誘発するためには、「バズる」状態を創造するための重要条件を押さえておく必要があります。私が過去に扱ったバズ案件でもこの重要条件は含まれており、「バズる」ためには必須であると考えます。

【strange】奇妙な、変わった、変な、見知らぬ

出会った情報が普段接しているものより「なにか妙だ」「何か変だ」と思わせるため、奇抜な情報を提供する必要があります。そうすることで情報に対する接触意識が変わり、より強くメモリーされることになります。

【shock】衝撃、動揺、電撃

出会った情報に対して驚きや動揺といった感情を持つことで、通常の情報と違うという事を強く意識させ、記憶に残る情報としてインプットさせていきます。

【share】分かち合う、共有する

触れた情報を思わず誰かに伝えたくなってくる効果があれば、話題の拡散に結びつき「バズる」結果が生み出されます。

SNSでバズるの実践

ホリエモンショップ

私が以前関わった仕事でバズプロモーションを仕掛けた事例ですが、流通のPARCOのバーゲンの広告で事業家の堀江貴文氏を起用した案がありました。

当時は堀江氏が様々な企業に買収をかけ、フジテレビも買収しようとしていると噂が立っている時期でした。

そこで、堀江氏をシルエットで登場させ「PARCO買っちゃえ」とのコピーで話題を集めてバズを起こし、第2弾で「PARCO買っちゃえ」という種明かしをする企画でした。

残念ながら堀江氏が検挙されたために企画はお蔵入りとなってしまいましたが、まさに「バズる」を狙ったプロモーションでした。

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