多くの職種の中で以前よりマーケティング職への就業の意向は高く、なかでも最近ではWEBマーケティング職で人材の確保や育成が盛んに行われていて、非常に人気の職となっています。
希望職種としてWEBマーケティング職を目指すうえで、どのような人材がWEBマーケティング職に求められるのか、WEBマーケティングの人材に必要なスキルは何かを、採用側からの目線も含めお話していきます。
マーケティング組織例
選ばれるＷＥＢマーケティング人材の資質とは？
実際にWEBマーケターの採用に携わった経験から、採用をされる側の視点だけではなく採用をする側の視点を含め、ＷＥＢマーケティング職に相応しい人材の資質とは何かという点についてお話します。
採用側からみた選ばれるＷＥＢマーケティング人材の素質
ＷＥＢマーケティングの分野というのは目まぐるしく日々の変化が訪れる領域です。その職に従事する人には変化に機敏に反応し、素早く対応するしなやかさが求められます。さらに普段からアンテナを張って潮流を捉えようとするスタンスが必要です。よく「気づき」と言われますが、漠然とした状況の中から情報やデータ等から何かをつかむ。その感覚と視点を持っていることがとても大切です。
ＰＯＩＮＴ「ＷＥＢマーケティング職に必要な資質」
日々の変化に対応するスポンジのような吸収力と柔軟性
得られた情報やデータからキーになるポイントを見出す力
採用側から見たＷＥＢーケティング人材に必要な資格
大手広告代理店やＷＥＢ系のマネジメント会社が採用しているＷＥＢ関係の資格としてウェブ解析士協会の資格があります。
その協会で認められるウェブ解析士という資格は、広告、ディレクション、アクセス解析、開発、運営等、ウェブマーケティングの基礎について習得できます。ウェブ解析士の認定後は、ウェブ解析士名簿に掲載され、 資格を取得していることの対外的な証明もできます。
他にもウェブ解析士協会ではＳＮＳマネジャーやウェブ広告マネージャーと言った資格があり、ＷＥＢマーケティングの領域で仕事をする上では大いに役立ちます。
この資格は学生であっても取得可能で、私も実際の採用経験の中でこうした資格を持っている人に対して期待値が高まりました。
ＰＯＩＮＴ「ＷＥＢマーケティングの資格」
ウェブ解析士
ＳＮＳマネージャー
ウェブ広告マネージャー
採用側から見たＷＥＢーケティング人材に必要な視点
ＷＥＢマーケティングの全体の領域は広くて深いので、突き詰めようとするとどんどん専門的になって逆に狭い領域の専門家になってしまう危険があります。当然目の前の案件に取り組むことは大切ですが、細部を見る視点に加えて広く全体をとらえる視点も大切です。
ＷＥＢマーケティングの分野でディレクターやプランナーとして活動するためには、全体を俯瞰で捉えられる大きな視野と細部に機敏に反応する情報感度の高さが大切です。
ＰＯＩＮＴ「マーケティング職に必要な視点」
鳥の目：空から俯瞰して全体を見る目
虫の目：目の前のものを集中して見る目
魚の目：流れを読んで未来を見とおす目
ＷＥＢマーケティングの人材として選ばれるためには？
ネット上ではＷＥＢマーケティングに必要なスキルとして紹介している沢山の記事があります。そこで紹介されているものは確かにビジネスをする上では必要なスキルだとは思いますが、そのスキルがあることがＷＥＢマーケティング人材選出の最重要ポイントではないと考えます。
もちろんWEBマーケティングに携わるうえでターゲットのことマーケットのこと戦術や戦略など基本的な知識は必要不可欠ですが、大切なのはその知識を変化する状況にどう当てはめて考えていけるかということです。
ライバルに差をつける、唯一無二の体験
人材採用においてキーとなるポイントは、多くの技術やスキル・資格よりも、誰も経験したことのない自分だけの唯一無二の体験だったりします。
例えば言葉の通じないアフリカ大陸をガイドブックだけで縦断してきたとか、日本の標高の高い山トップ10を全部登ってきたとかなど、思わず引き込まれてしまうような体験の話はよく語られる理論やロジックよりも興味を引きます。さらにそのような体験は、地道に物事に対処続けることができる耐性の強さもアピールできます。
そこまでの事例でなくても、自分だけのほかの人では経験しがたい体験を地道に積み重ねてきた。そこから得た発想で語られることは貴重なポイントとなります。
多くのWEBマーケティング職への就職を希望する人達が、基本的な知識や推奨される資格を皆が持っているとすると、何か特別な経験を持っている人のほうが採用側からすると期待値が高まります。
ライバルに差をつけるために自分が持っている体験や経験で採用側に興味を沸かせるものはなにか。そんな視点で考えてみてください。
ＰＯＩＮＴ「百聞は一見に如かず」
多くの学習した知識に加え、実際の経験から得た見識を持つことが大切
同じチームの一員として求められるポイント
個人単体で仕事をしていくなら別ですが、組織で仕事をしていくうえで絶対欠かせないものはコミュニケーション能力です。
先述したようにWEBマーケティングのビジネス領域は広くて深いので、チームでビジネスを構築していくには相互に補完しあう必要があります。
そのためにはコミュニケーション能力が必要不可欠で、実務での意思伝達を行うことで業務を遂行します。そしてコミュニケーション能力は社内外へのプレゼンテーションの場にも役立っていきます。
ＰＯＩＮＴ「すべての基本はコミュニケーション能力」
コミュニケーションに必要な4つの要素
「聴く力」
「説明する力（伝える力）」
「質問する力」
「チームでの協調性」
採用側が求める人材とは
現在、WEBマーケティングの領域は人材の採用活動が活発に行われていて、求められるスキルや資質も明確なキャリア採用が盛んです。それに加えて新卒の採用も積極的で育成計画もしっかりと整えられています。
キャリア採用時には実績とスキルが重要視されますが、新卒採用時でも適性に加え資格等のスキルレベルを証明するものがあれば大変有効に働きます。
採用する側も採用した人材が間違いないと思いたいので、採用する側に確証を持てるだけの情報を提供することができればWEBマーケティング職に選ばれる決め手になると思います。
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