2025年7月某日、朝の情報番組『ZIP!』のスタジオに、いつもと少し違う緊張感が漂っていた。司会の水卜麻美アナウンサーが、番組の後半に差しかかった頃、表情を引き締め、視聴者に向けて静かに語り始めた。
「今初めてお伝えするお知らせがあります。」
その瞬間、SNSは一斉にざわついた。「なに?」「まさかの降板?」と、ファンや視聴者たちは固唾を呑んで画面を見守った。そして、次の瞬間、水卜アナの口から語られた言葉が、日本中に衝撃と祝福をもたらすことになる。
突然の「区切り宣言」そして…
「私、水卜麻美は、この夏をもちまして『ZIP!』を卒業し、日本テレビを離れることになりました。」
視聴者の多くが耳を疑った。まさかの、日テレ退社。そして『ZIP!』の卒業。2010年に入社し、以来14年にわたり日テレの“顔”として活躍し続けてきた水卜アナの突然の決断は、多くの人々の胸を打った。
「長い間、日本テレビのアナウンサーとして、たくさんの番組や人に恵まれ、視聴者の皆さんにも支えていただきました。本当にありがとうございました。」
水卜アナは、笑顔を崩すことなく、丁寧に言葉を紡いでいく。だが、どこかその笑顔には、これまで見せてこなかった「覚悟」と「温かさ」が滲んでいた。
そして、彼女はこう続けた。
「そしてもう一つ、個人的なことで恐縮ですが…新しい命を授かりました。」
「おめでた」発表は控えめながらも確信的に
公式には「妊娠」の明言は避けたものの、「新しい命」「区切り」という言葉の選び方と、彼女の柔らかな表情から、多くの視聴者はすぐに「おめでた」だと理解した。実際、直後に番組宛てのSNSやネットニュースには「水卜アナ、おめでとう!」「ZIPでお腹をかばうような仕草、最近多かったもんね」といった祝福のコメントが殺到した。
実はここ数週間、水卜アナの衣装が少しゆったりしたものに変わり、動作もどこか慎重になっていたことに気づいていた視聴者も多かった。「おめでたかも?」という噂はあったものの、本人からの発表までは、誰も確信を持てなかった。しかし、今回の本人の口からの報告で、それはほぼ「確信」に変わったと言っていいだろう。
なぜこのタイミングで退社? 夫・中村倫也の存在
水卜アナといえば、2023年に俳優・中村倫也と結婚したことでも話題を呼んだ。互いに多忙な芸能界の第一線で活躍する2人にとって、共に過ごす時間は限られていたという。だが、夫婦生活2年目を迎えた今年、2人にとって大きな節目となる出来事が訪れたのだろう。
「家族としての時間を大切にしたい」「子どもと向き合う準備をしたい」――そういった思いが、水卜アナをして「今しかない」と決断させたのかもしれない。近しい関係者の話によると、夫・中村倫也も「子育てには一緒に取り組みたい」という強い意志を持っているようで、夫婦揃っての“生活再設計”が水面下で進んでいたという。
局アナからフリーへ? 今後の活動に注目集まる
今回の退社にあたって、気になるのは「今後どうなるのか?」という点だ。
現時点で、水卜アナは「しばらくは静かに過ごしたい」と語っており、育児に専念する可能性が高い。しかし、元来のバイタリティと抜群の親しみやすさを持つ彼女のこと。体調が整い次第、フリーアナウンサーやタレントとして再登場することも十分考えられる。
実際、彼女を起用したいと考えるスポンサーや番組制作サイドは非常に多く、すでにいくつかの広告代理店やプロダクションが動いているという情報もある。特に夫婦でのCM共演など、夫婦の温かいイメージを前面に出したオファーが殺到している模様だ。
「最後の夏」――感謝と旅立ちの朝
水卜アナは番組の最後に、涙ぐみながらもこう語った。
「この夏は、私にとって“感謝の夏”になります。これまで本当にありがとうございました。そして、これからもどうか、温かく見守っていただけたら嬉しいです。」
彼女が『ZIP!』で見せてきた明るさと元気、視聴者との距離感の近さは、まさに朝の顔そのものだった。そんな“朝の女王”の一区切りに、視聴者からは惜しみない拍手と祝福が送られている。
この「水卜麻美の卒業発表」は、単なる「退社」や「おめでた」ではなく、彼女の人生そのものの新章の始まりなのだ。新たなステージへと歩みを進める彼女に、今後も注目が集まることは間違いない。
コメント