『24時間テレビ』を巡っては一昨年、系列の日本海テレビ幹部が寄付金など、おおよそ480万円を着服したとして業務上横領の罪に問われており、7月17日に鳥取地裁で裁判の判決が言い渡される。
「日テレは不正防止対策チームを作り、昨年の『24時間テレビ』はメインパーソナリティーなしで放送されました。番組と旧ジャニーズ事務所の蜜月関係が疑問視された影響も否定できません」
嵐による能登半島チャリティーライブ案が浮上
今年、放送予定の『24時間テレビ48 ~愛は地球を救う~』(日本テレビ系)は今回で48回目を迎えるこの大型チャリティー番組です。そこで業界の注目を集めているのが“国民的グループ・嵐によるサプライズライブ”計画が浮上しています。果たして、日テレが秘かに目論む“奇跡の瞬間”は実現するのか?

嵐
●なぜ「嵐」なのか?
まず押さえておきたいのが、嵐が来春、2026年春に活動を終了すると発表している点です。つまり、今年が「嵐としての最後の出演チャンス」となる可能性が高く、番組側としても“最後の花道”的な演出を狙っていると見る向きがあります。
すでに嵐は2025年5月に活動再開を発表し、ファンクラブの新規受付を再開したものの「チケット申込不可」との条件付きで、既存ファン優先の形を明確化しており、メディアにも大きな話題となっています。
日テレにとって、嵐の再始動はまさに「起爆剤」。そこで表舞台ではなく、番組内に“サプライズ企画”として登場させることで、視聴者やファンの注目を再び集めたい意図があるようです。
●噂される「能登半島チャリティーライブ」とその実現性
番組関係者によれば、日テレは石川県・能登地方を舞台に、嵐が“突如登場するサプライズライブ”を仕掛ける構想を進めているといいます。被災地への復興支援と希望のメッセージを重ねた演出で、番組のチャリティー性と親和性が高い企画です 。
このライブは「極秘裏にオファー済」とされるものの、所属事務所のSTARTO ENTERTAINMENTサイドは慎重な姿勢を崩していないとも言われており、依然として交渉は水面下という状況です 。
芸能関係者の間では「実現性は十分ある」「成功すれば高視聴率」「番組の価値向上につながる」といった見方が強まっています 。
●“チャリティーパートナー”起用、他出演者とのバランス
今年の『24時間テレビ』では、志尊淳と浜辺美波が「チャリティーパートナー」に起用され、パーソナリティは引き続き羽鳥慎一アナ・水卜麻美アナ・くりぃむしちゅー上田晋也という布陣です 。
志尊淳は4年前に急性心筋炎でICUに入院した体験を持ち、「命の尊さ」を伝える意志を持って今回の起用を受け入れたとされます。『恋は闇』主演で注目度も高く、若い層へのリーチも意図された布陣と言えるでしょう。一方で嵐が出演すれば、ファン層を超えた世代横断的な注目を集める可能性があります。
ただし、嵐の出演が決定すれば、長年会費を支えてきたファンクラブ会員との間に“モヤモヤ感”が生じる懸念もあるとの指摘も。既存会員優先のチケット体制を取る一方で、テレビ露出で歓喜する新規ファンも多数生まれるでしょう 。
●リスクと期待──日テレの“勝負”か?
日本テレビにとって、『24時間テレビ』は多額のCM協賛金や寄付金が見込める“超ドル箱”コンテンツです。過去には寄付金着服や不祥事問題も報じられましたが、番組としての影響力は不変です。現在、日テレ内部では不正防止への対策チームも組織され、信頼回復に注力されています。
その中で、嵐によるサプライズライブという大胆な企画を打ち出すことは、視聴率と注目を大幅に稼ぐ狙いがありますが、一方で実現しなかった場合に失望も強まるリスクは避けられません。
●まとめ:視聴者とファンの注目が集まる“超サプライズ”
結論として、「嵐による能登半島チャリティーライブ」は、現時点でまだ正式発表はないものの、日テレ内部において真剣に検討されている企画であることは間違いなさそうです。もし実現すれば、
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嵐としては“最後のテレビ出演”として語り継がれる可能性
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番組には再浮上のきっかけと盛り上がり効果
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被災地復興とチャリティー性の高い親和性
など、多くのポジティブ要素が重なります。
ただし、ファンクラブ会員との温度差、新規ファンとのバランス、事務所との交渉の行方など、クリアすべきハードルも少なくありません。それでも、日テレが“起死回生の一手”を求める中で、嵐をサプライズ要素として取り込む構想が浮上していること自体、エンタメニュースとしては破格の話題です。
今年の夏、『24時間テレビ』という大型舞台でどんな“奇跡”が起きるのか。特に嵐ファンだけでなく、テレビ視聴者全体が固唾をのむ注目の展開となりそうです。
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